SAEちゃんのパソコン組立お手伝い

私にも出来た!

<DOS/V機自作体験記>
(組立編, かなり昔の時代の話です。)



皆さんこんにちは。私は東京の八王子に住んでいる、小学5年生の女の子で、SAEといいます。お父さんが、HIUG(八王子インターネット研究会)のお友達のTさんのコンピュータを組み立てるというので、私もお手伝いすることになりました。私でも本当に出来るのかしら。

お友達の、Tさんは、ときどき(?)やってきては、おそくまでパソコンのお話をしています。
お父さんは、もう何台も作った経験があるので、「1時間もあれば出来る」と自慢しています。
Tさんは、NECの98機というのしか使ったことが無いので、DOS/V機というんだけど、初めて作るんだそうです。

パソコンの機種を選んだり、買うのはお父さんにしか分かりません。
本当は、秋葉原にある電気街のパソコンショップに行って、安いお店を探して歩くのがいいようなんです。その道のプロもHIUGには居るらしくて、ホームページでお店のリンク集を作っているそうなんです。
でも、秋葉原は遠いので、八王子駅の南口に、DOS/Vショップ・ラピッドというのができて、交通費や時間の手間だけでなく、アフターサービスを考えると、こちらの方がいいということで、注文してきたようです。(注:現在はありません。)それに、HIUG会員だけの割引サービスもあったらしいです。HIUGの会員になるといいこともあるんですね。
他にも八王子には同じようなお店があるらしいんですけど。

パソコンの部品は、Tさんが、お父さんに付き添ってもらって、ラピッドで見積もりしてもらいました。
(お店の人にいわれた通りに何でもいいものを選んでばかりいると、値段が市販のパソコンの倍ぐらいにすぐなってしまうそうで、人の良いTさんには、お父さんの付き添いが絶対必要なんだそうです。)
部品のリストはお父さんにたのむしかありません。こちらを見て下さいね。

お店から、注文した品が届いたという連絡があって、おとうさんが車で取りに行ってきました。
段ボール二つに、たくさん部品がつまっていました。
でも大きいのはケースだけだったよ。

ケースは、格好いいマック風のものがあったので、お父さんがおすすめしたそうです。
(あとでちょっと困ったことがあったんだけど・・・)


ケースを開けてみると、中には何も入っていないと思っていたのですが、電源や、部品をいれるお部屋がもうすでに入っていました。
中には線がいっぱいつながっていて、どれをどれにつなげるかどうやって分かるんだろうと心配になりました。
でも、おとうさんがいるから安心。


これは、電源を入れるスイッチの部分だったと思いますが・・・。
いくつもスイッチがあるんです。



いよいよSAEの出番です。パソコンの心臓にあたる、CPU(中央情報処理装置とかいうんだけど、ますます分かりません)というのがのっかる、「マザーボード」というのを取り付けます。「お母さんは大切だ」ということだそうです。
マザーボードは、アメリカの「ASUS」とかいう会社の製品だそうで、ホームページに写真とか、説明が載っているんだって。でも、SAEにはちんぷんかんぷん。だって難しい英語なんだもん。
マザーボードの名前は、P2L97 といいます。付いているマニュアルよりも詳しい、英文マニュアルや、ドライバというのもホームページから簡単に手に入るんだって。すごーい!
CPUが、これもアメリカのインテルという会社の、Pentium II Processor (233MHz=これはコンピュータの早さを表すクロック周波数っていうんだって。ペンティアム・ツーと読みます)を使っているんだそうです。いちばん新しいものよりも、少しだけ下のレベルのものなんだけど、おとうさんの話だと、「あまり最新のものは高いし、うまく動かないことが多いので、一つ下のものを選んだ方がいい」んだって。


マザーボードP2L97の写真(ASUS




今ボードに付いているねじで、ケースからはずした、
側面の板にマザーボードを取り付けようとしています。
なんか、プロみたいでかっこいいでしょ!



まだボードには、CPUは付いていないので、これから付けるんだよ。CPUって、動かしていると熱くなって壊れることもあるので、冷やすためのファンを付けるんだって。なんか、黒いギザギザの付いたものがあるので、何かと思って聞いてみたら、「放熱板」っていうんだって。ギザギザにしておくと冷えやすいんだそうです。でも、なんか油みたいなものを塗ってから放熱板を取り付けるんです。これはちょっと難しかった。


これがCPUと放熱板というもの。

このマニュアルは英語なんですよ。



今度は、マザーボードにつなげるケーブルを付けているところです。
パチッという音がして、結構簡単に取り付けられるんですよ。
ここで、メモリーもはめ込みます。これはこわすといけないのでお父さんにやってもらいました。
よく分からないけれど、64M(メガ)のRAM(ラム)を増設したんだって。

いまマザーボードを取り付けたばかりの側板をケースに取り付けました。
ようやくコンピュータらしくなってきました。
ボードは電気を入れないと動かないので、電源のケーブルをボードに
つなげました。


今度は、コンピュータの周辺装置というのを取り付けます。
周辺装置は、プログラムやデータを記録させておく「ハードディスク」や、ゲームや音楽でよく使う「CD-ROM」を動かす、「CD-ROMドライブ」や、持ち運びのできる、3.5インチのフロッピーディスクを動かす、FDドライブというのを付けます。
ハードディスクは、付いていた部屋に差し込んで入れるので簡単ですが、他のものは、狭いところにお部屋を作ってから入れるのでちょっと大変でした。
そして、電源やマザーボードとケーブルでつなげます。


ケースの後ろには、キーボードや、マウスなどをつなげる、端子をたくさんつなげます。他にも、よくわからないんだけど、ビデオボードとか、スカジーボードとか、というのを取り付けました。ビデオボードは、ディスプレーを動かすのに必要なんだそうです。スカジーボードを使うと、ハードディスクなんかを外にたくさん付けられるんだそうです。


ジャジャジャーン!ついに完成しました。完成品を見て下さい。かっこいいでしょ。
でも、正面のふたを取り付けるのが大変だったんですよ。ディスクを入れるところの寸法がぴったりすぎるのでで、ちゃんと入るように調整するのがとても難しくて・・・。
「どうりで、ラピッドの人があまりすすめなかった理由が、最後にわかった・・・」と、お父さん。かっこいいからいいか、だって。




あとは、SAEではできない、OSというソフトのインストール。これは、私には無理です。
お父さん、お願いしまーす。本当は、ここまでは誰でもできるけど、これからがいちばん大変なんだって。
でも、コンピュータって、こんな風にただつなげるだけでできるなんて思いませんでした。
お父さん、SAEも自分のコンピュータがほしいな。Tさん、大切に使ってね。